ADHDと分かった後やADHDと診断をされた後には、否定的な感情が強く発生する場合が少なくありません。
何故そのような感情が強く発生するかというと、様々な要因を仮説として立てることができます。例えば、今まで自分の思考タイプとは合わないやり方で生活を送ってきたことによるストレスの蓄積だとか、これまでの価値観やイメージとようやく明確になってきた実際の自分の状況とのギャップやズレから生じる混乱などが考えられます。
このような要因で否定的な感情が発生している状況を知らずにいると、脳は様々な事柄をそれらの感情の発生原因として結びつけようとするのですが、実際そのような状況で無理に課題の対応を行うことは難しく、「どうして上手くいかないの?」といった否定的な感情がさらに増大することで、悪循環サイクルから抜け出せなくなってしまいます。
そのような悪循環サイクルに陥らないためにも、ADHDと分かったあとに発生する様々な感情は、「仕方のないこと」と捉えて、その時々に発生するそれぞれの感情と向き合っていくことが大切です。
それぞれの感情と向き合うことで、これまでの価値観やイメージと実際の自分の状況とのズレやギャップは徐々に縮まっていきますので、他の課題の対応もしやすくなっていきます。
ADHDと仲良く暮らしている方々の多くは、このような感情サイクルの過程を何度も通り、今では自分に合った生活を送っていらっしゃいます。決して楽な道のりとは言えませんが、焦らず希望を持って対応していきましょう。
ADHDと分かった後の感情サイクル | ||||||||||
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