NHKスペシャル「発達障害」ADHDカウンセラーの視点①感覚特性

こんにちは、リーベル・りなこです。

先日、NHKスペシャル「発達障害」を観ました。

これまで発達障がいの番組というと、「困った行動」にばかりフォーカスをした現実的ではないネガティブな内容のものが多く、ADHDの啓発活動を行っている私としてはつっこみどころ満載で、さらに誤解や偏見を助長するのではないかといつもヒヤヒヤしながら番組をチェックしていました。

ですが、今回の特集では、タレントの栗原類さんをはじめ当事者の方々がゲストとして参加されて、現実的でかつ心強いリアルなメッセージを私たちに届けてくれました。

そして、これまでほとんど触れられてこなかった特性ある人の「感覚」についても多く取り上げられていましたので、番組を観ている人の気づきにつながったのではないでしょうか?

番組でも取り上げられていた「感覚過敏」などの感覚特性は、ADHDの人の生活の中で課題として発生しやすい特性の1つです。このような特性がある場合、無意識のうちに不安や恐れなどのマイナスの自動思考と直に結びついて、行動の妨げになってしまうことがあるからです。

感覚過敏はADHDの人の感性となりプラスの特性として働くこともありますので、過度な心配(フォーカス)は不要です。ですが、生活の中で大きな支障として出ている場合には、自分がどのような感覚特性を持っているかを知っておくことは課題の対応の第一歩として大切です。

けれども、皆さんの中には「感覚特性は生まれつきのものだから、そのことが行動の妨げになっていても改善の余地がない」と諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実際のところ、環境調整以外にも、様々な方法で対応することが可能です。

ADHDの人の感覚調整の難しさは、脳内の調整機能の影響で神経伝達物質の量が不安定なことで発生すると考えらえています。ですが、この発生原因、解明に至っていないのが事実です。

ということは、まだまだADHDの人のブレインスタイルにはそれこそまさに未知の領域が存在し、自分自身でトランスフォームすることだってできるのです。

例えば、今回の番組でも取り上げられていた「買い物に行くと視覚や聴覚からの強い刺激で疲れ果ててしまう」といった特性があるとします。

この特性、実は私にもあることなのですが、このような特性があると「買い物に行きたくない」といったマイナスの自動思考が発生しがちです。

そのようなマイナスの自動思考が行動の妨げになっている場合には、マインドフルネス認知療法や行動療法といった方法で思考と行動の切り替え作業を行うことができます。

思考と行動の切り替え作業は何度も繰り返し行うことで身に着けていくことができるのですが、コツとしては、行動の後の結果自分のニーズが満たされている状態を視覚的にイメージすることで切り替え作業はしやすくなり、徐々に刺激の感じ方も変わっていくことがあります。

又、好きなことに情熱を注いだり一定の運動を行うことはADHDの人の不安を取り除き、程よい感覚調整のコントロールに役立ちます。

しかしながら、どの方法を選択するにしても多くのエネルギーを費やすことは必須です。ストレスはADHDの人にとって一番の天敵となりますので、スケジュールの中に休息時間を設定することはお忘れなく。

ちなみに、今回お伝えした方法はほんの提案にすぎません。実際には、発生要因を検証し課題に合わせた実践しやすい具体的な方法を策定していきます。

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