
皆さんこんにちは!
リーベル・りなこです。
今年も早いもので残り僅かとなりました!
今回は、私が普段実践している女性ホルモン低下期の予防策をご紹介していきます。
何かと忙しいこの時期だからこそ、健康管理に気を配ってより良い新年を迎えていきたいものですね!
当事者の方だけでなく、ADHDのパートナーを持つ男性の方にも是非理解を深めて頂きたいテーマです。
ADHDを悪化させる女性ホルモン低下期の予防策と秘密の栄養素
女性ホルモンのエストロゲンが低下する時期(生理前・産後・更年期など)に、ADHD症状が悪化して注意欠如や混乱度・感情の不安定さが大きく増す可能性があると指摘されています。
この時期に関連する不調としてPMS(月経前症候群)や若年性更年期障害・更年期障害などがあり、イライラや不安など精神的症状から頭痛やのぼせ・だるさなど身体的症状まで、症状の出方は人によってさまざまです。
女性ホルモンの減少がADHDの特性と結びついてこれらの不調を強く引き起こすと、米国のPatricia Quinn医学博士は自著「Understanding Women with AD/HD」の中で述べています。
特に更年期には、10年前に比べてエストロゲンの量が約65%にまで減少し脳内伝達物質セロトニンやドーパミンが減少することで、
ADHDや更年期障害の症状を強く引き起こすということです。
医師によるとADHD治療薬の服用はこれらの症状を緩和させる効果があり、ホルモン補充療法を併用して行うことで症状はさらに軽減されるそうです。この時期の不調でお悩みの方、まずは医療機関に相談されてみてはいかがでしょうか?
また、女性ホルモン低下期に自分でできる予防策としてホルモンサイクルを把握しておくことや運動療法・食事療法が有効です。
ホルモンサイクルを把握して低下期にどのような症状が発生するかを客観的に分析することで、予防策を立てることができます。
ちなみに私は、以下のようなことを低下期に実践しています。
- 低下期に入ったら念のため、夫に合言葉「シャーこ(サメ子)ウィーク」と告げる
- なるべく重要な業務や決断を行わない
- 自由に休憩できるか確認する
- 否定的な感情が発生したと思ったらすぐに「シャットダウン」をして1人になる
- 軽い運動を心がける
- あえて夢中になれる事を行う
- 少しでも行動できた自分を褒める
- 症状緩和に有効な栄養を摂取する など。
ADHDと女性ホルモン低下期不調の両方に効く栄養素として、オメガ3脂肪酸 (α-リノレン酸、EPA、DHAなど) や良質なタンパク質・ビタミン・ミネラルなどが挙げられます。
特に「大豆」は覚醒レベルを高めるたんぱく質を含んでいて、なおかつ大豆に含まれる「大豆イソフラボン」は、体内に吸収されると女性ホルモンに似た働きをするので注目の食べ物です。
また魚類やレバー類などに含まれるビタミンB6や亜鉛も、女性ホルモンを活性化する働きがあると言われています。
準備にすれば憂いなし。上手に有効な栄養素を取り入れていきながら、自分に合った予防策を見つけていきましょう!
2016年も皆さんにとって素敵な年となりますように!!
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