~こんなご時世だからこそ~ジャイアンのためのパワハラ未然防止策

こんにちは!
リーベル・りなこです。

いつの間にか2023年も残すところ僅かとなりました。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

こちらは、コロナ後も慣れぬ環境の中、今年もなかなかハードな一年でした。。
もはやこの歳で褒められたい願望などありませんが、来年の願掛け(?)も兼ねて自分に声掛けをしたいと思います。

「頑張ったぞ、わたし😭」

そんな中、嫌でも耳に入ってきた事といえば、組織のパワハラ問題や権威ある人の不正問題でした。

特に大変ショックだった出来事は、先月(2023年11月14日)に行われた宝塚歌劇団幹部による記者会見でした。
というのも、私は元ヅカファンの元受験生(剣幸さんと涼風真世さんに憧れていた)で、よく舞台を観に行っていたからです。

今回のブログで、この問題を取り上げるべきか暫く検討しました。
自分の青春を捧げた麗しの城を汚したくないという思いがあったからです。

他の誰かがしているようにスルーすることも考えましたが、あまりにも管理・運営側の会見が私たちの気持ちを踏みにじる内容でしたので、個人的な意見を述べずにはいられませんでした。

消えかけの浮かれたバブル空気の中で氷河期時代を冷ややかに過ごした身としては、「無かったことにする」は、これ以上無かったことにしないでいただきたいと思ったのです。

今回の会見で、日本を代表する企業が遺族側の主張を否定し、「パワハラはなかった」と到底ありえない不誠実な回答をしたことに心底愕然とし、何とも言えない悲しい気持ちが溢れ出てきました。

一方、最近では現役・元OBジェンヌの方に対して、「なぜ私たちに事情を話さないの?」といった八つ当たり的な記事を見かけるようになりました。

彼らはエンタメのプロとして、どんなに舞台裏が〇〇だったとしても、表舞台では夢と希望を与えるために光輝く存在であり続けます。
それは、ディズニーのミッキーに対して、「中の人教えて」と言っているくらい酷な要求ではないかと感じました。

そんな混乱した状況を解決するためにも、組織の管理・運営側の責任ある上層部の皆様には、勇気を出して問題と向き合っていただきたく、原因究明と新たな組織づくりの表明を切に願います。

追記:最初の会見から4か月後(2024年3月28日)、劇団の会社側は一転してパワハラを認め謝罪会見を行いました。

~こんなご時世だからこそ~ジャイアンのためのパワハラ未然防止策

私たちが見聞きするハラスメントは、残念ながら氷山の一角にすぎません。

それは、働く職場に限らず、学校や家庭どんな組織にも起こりうることであり、無意識のうちに誰でも加害者側にも被害者側にもなりうる事象です。

だからこそ、パワハラを他人事と捉えることなく、特に組織の決定者側は、問題が発生し得る前兆のサインや、問題に陥りやすいネガティブなサイクルを事前に把握することが大切です。
こんなご時世だからこそ、知らぬ間にパワハラ問題の加害者にならないよう、そして人手不足を加速させないように、未然の防止策を講じておくことが重要なのです。

パワハラ問題を未然に防ぐために、環境要因と人的要因とに分けて、問題の発生元になり得る要因を予め探っておくと良いでしょう。

例えば…

①環境要因

  • 「それって必要?」と思われるような付随的作業が多く発生し、膨大な業務量になっている
    →作業の効率化、合理化の見直し
  • 無理な組織体制、実現困難な作業システム、パワーバランスの過度な偏り
    →権限、業務工程や作業システム、人的配置の見直し
  • 圧迫した財務状況
    →事業や資金繰りの見直し、など。

➁人的要因

  • 常に心配性で支配的なマイクロマネジメントを行っている
    →自分ばかりが支持を出し、他の人が意見しづらい雰囲気になっていないかを確認する
  • 自分が持つ「強さ」、「弱さ」の価値観を周囲の人に押し付けている
    →自分とは違う考えや価値観があることを知る、問題につながるような既存の偏見や価値観は見直す
  • ストレスが溜まると他責してしまう
    →自分に合ったストレスマネジメントを行う(場合によっては医療機関の受診)、生活環境の見直し
  • 24時間365日仕事をしている自分や従業員はクールだと思い込んでいる
    →勤務時間の見直し、など。

「強さ」・「弱さ」の価値観や「幸せ」の価値判断は人それぞれで、つながり方も人によって様々です。

「腕を組んでアピール」的な見た目重視の迫力を強さだと考える人がいる一方で、「本当に自信があれば自他共に信用し寛容になれる」と考え、人目など気にせず淡々と過ごす人もいます。

パワハラが問題として深刻化する前に、ジャイアンタイプになりやすい人は、過度な支配や価値観の押し付けを行っていないかどうか、是非「わたし専門家」になってご自身のパワハラ度をチェックしていただきたいと思います。

 

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