ファーストペンギン復活!変化や変更に適応するための方法

ADHDの人が成功し最適な人生を手に入れるためには、潜在的に持つ好奇心や行動力・常に新しい発想や斬新な作業の進め方で新しい物事を創造していく独創力といった特性の持つ長所を最大限に発揮していきながら、人生に必要な目標を達成していくことが大切です。

実際、特性の持つ長所を武器にして成功した企業家は多いと言われています。

日本では、例えば楽天の三木谷社長。最近Yahooニュースでも取り上げられていましたが「ファースト・ペンギン楽天・三木谷浩史の挑戦」という本の中では、ご自身がADHDの傾向があるかもしれないということが述べられています。ちなみにファーストペンギンとは、群れで行動するペンギンの中で魚を獲るために一番最初に飛び込むペンギンのことで英語圏では「勇気を持って行動する人」を指します。

一方で特性の課題が強く発生している場合には、目標の達成やプロジェクトの完了の大きな妨げになることがありますので、1つ1つ特性の課題をピックアップしていきながら対応するための方法を考えていく必要があります。

私がご相談を頂く内容の多くは、計画性や順序立て・変化や変更に適応することの難しさや方向転換することの難しさからくる混乱や気分・感情の問題などといった目標達成を困難にしている特性の課題に関連するものです。

そこで今回は、変化や変更の結果に適応するための方法をご紹介していきたいと思います。

新しい生活・新しい計画・新しいアイデアの創造などなど…適応のための方法を学びながら目標達成に向けて頑張っていきましょう!

 

変化や変更に適応するための方法

変化や変更は多くの様々な詳細を発生させて私たちにもたらしますので、とりわけ順序立てて詳細を考えることが難しい物事を大きな大画面スクリーンで捉えるアウトライン思考のADHDの人の中には、変化や変更から発生する詳細に苦痛や不快を感じることがあります。

なぜならアウトライン思考のADHDの人の場合、大きなスクリーンの中で日々の作業と作業や物事と物事とを関連付けてパターン化しながらフィットさせて行動することを考えることが多いからです。

特にパターン化する思考が強く敏感タイプのADHDの人は、変化や変更の詳細に圧倒されて苦痛や不快感を強く感じるようです。

変化や変更に対する苦痛はストレスとなって、衝動性が伴うと次のような悪循環サイクルを生み出す可能性があります。

変化や変更の詳細に対する苦痛→うまく適応できない→ストレス→新しい事や作業を急いで始めてしまう→上手く適応できない→ストレス…。。

変化や変更の詳細に苦痛を感じる場合、その分だけストレスは蓄積されますので次第に新しい変化や変更に恐怖を感じたり否定的になってしまうことも。。

まずはストレスの蓄積を軽減するために、以下のことを心がけていきましょう!

  • 変化や変更によって調整されたあなたの身体や心・感情に注意を向けること。
  • あなたの生活の中で本当に必要で大切なことを1つに定めてシンプルに過ごすこと。
  • 十分な睡眠と健康的な食事をとること。
  • 決して焦らず急がず、ゆっくりと進めること。
  • 変化に適応して生活が確立するまでは、新しい作業を始めないこと。

ストレスの蓄積が軽減されて気持ちに余裕が出たところで、次のステップに進みましょう!

1. 最近あなたは、生活の変化や喪失(例えば、結婚や出産・起業・転職や退職・離婚や大切な人などの喪失など)を経験しましたか?

大きな生活の変化に対応できるようになるまでには最低6カ月、通常1年~2年はかかると言われています。あなたの生活に大きな変化があった場合、それを記録しておきましょう。

2.あなたの人生の中で、達成しなければならない新しい変化・目標に関わる作業や復活させたいと思っている古い方法は何ですか?

それらの事柄を全て詳細に取り上げて、リスト化しておきましょう。

3.リストの中で大切な作業は何ですか?重要な事から優先順位をつけて順位の高い作業から行っていきましょう。

4.変化に対応する時間を十分に持っても満足出来ないと感じますか?

心配事をそのまま放置することなく、実際行動に移して試行錯誤していきましょう。

このように対応していきながら、世に蔓延する “マルチタスク志向” の幻想に捕らわれずあなた自身に変化や変更の許可を与えることが大切です。

また変化や変更に上手に適応していくためのトレーニングとして、週に何日かはいつもと違うことをする日を設定して(例えばいつもと違う道順を歩いたり、いつもと違うお店で買い物をするなど)行動することも有効です。

新しい変化や変更にストレスを感じて否定的になっていたあなた、もう一度ファーストペンギンにトライしてみてはいかがでしょうか?

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